パーキンソン病患者さんの新型コロナウイルス感染への対応についてのページです

福岡パーキンソン病診療センター

Fukuoka University Hospital Parkinson Disease Care Center

福岡大学医学部 福岡大学医学部 脳神経内科

ノートパーキンソン辞典・お知らせ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応 Vol.2

新型コロナウイルス感染がまだ続いており、パーキンソン病患者さんとそのご家族におかれまして心配な日々が続いていると思います。しかしまだ引き続き感染予防を続けてください。
今回改めてこの時期にパーキンソン病悪化を防ぐ策を提案させていただきます。

感染対策
1.感染対策:基本的には前回と同様で、人混みを避ける、手洗い、うがい、マスクの使用を励行してください。手指消毒はとても大事ですのでアルコール手指消毒剤があれば使用し、なくても石けんによる手洗いで十分です。ただその際に前回指摘したように10秒の石鹸洗いの後15秒流水での洗浄を2度行うことです。

2.感染が疑われる場合:「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。

3.家族内に感染が疑われる場合:前回の注意を確認してください。

4.自宅での療養:デイサービス、デイケア、リハビリ施設が休止になったり回数が少なくなっていることが多いようです。必要な運動療法を自ら、毎日続けなければなりません。自宅でできるストレッチや人混みを避けたウオーキングなどできる運動で体力を維持しましょう。そして大事なことは薬をしっかりと時間通り服用することです。
今回、当院理学療法士の堀さんが皆さんのためにリハビリ動画を作成してくれました。それを見て一緒に体を動かしてください。



5.外来受診について:来院が不安な方には電話再診が可能となっております。症状に変化がないときは電話で様子を伺い、処方をかかりつけの薬局にFAXできます。ご希望の場合は受診日より前にかかりつけ薬局の名前・電話番号等をお手元にご準備の上、平日14時~16時の間に外来へお電話ください。タブレットを用いた遠隔診療はまだ整備されておりません。準備中です。

6.脳深部刺激(DBS)のバッテリーについて:非充電式の電池(パルス発生装置)を使用している方で交換が必要な方は電話でお問い合わせください。福岡県外などの病院で手術を受けられていて、かかりつけの病院で電池交換手術を受けることができない場合も対応しています。電池が完全に切れてしまうと身体が動かなくなり、急激に状態が悪くなることがありますので、そうなる前にパーキンソン病の状態についてかかりつけ医の先生とも十分にご相談ください。