パーキンソン病患者さんの新型コロナウイルス感染への対応についてのページです

福岡パーキンソン病診療センター

Fukuoka University Hospital Parkinson Disease Care Center

福岡大学医学部 福岡大学医学部 脳神経内科

ノートパーキンソン辞典・お知らせ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応 Vol.5

パーキンソン病患者さんとご家族に向けてこのCOVID-19流行期間における注意点を発信しています。
これまでも繰り返しお伝えしていますが、薬物療法と運動療法はパーキンソン病患者さんの日常に必須です。しかし今でも以前に行われていた運動療法ができなかったり、不安で外出も控えたりで運動量の低下が心配されます。
〇 今すべきCOVID-19対策
コロナウイルスに対して治療法、ワクチンの開発が進んでいますが、それらが使用できるまでは感染予防を続けてください。COVID-19に対する最良の治療は予防であり、手洗い、マスク着用等はこれまで通り続けてください。ソーシャルディスタンスを保ちましょう。これらの予防策をしながら散歩にも出かけましょう。
〇 「ステイ・ホーム」から「ステイ・アクティブ」へ:リハビリの再開について
病院や施設によって異なりますが、リハビリが再開された場合にはできるだけ積極的に参加することをお勧めします。しかしまだマスク着用、手の消毒や密集を避けるなどの注意は必ず続けてください。まだ再開されない場合は自分でプログラムを作るかこのホームページでアップしたリハビリ動画を参考にして自宅リハを毎日行ってください。
〇 ご家族の方へ 
ご自身の楽しみの時間やお一人で過ごす時間を設けて、ご自身の心身の健康状態にもお気をつけ下さい。

◇ 福岡大学病院で遠隔診療がはじまります
今回福岡大学病院では遠隔診療を開始しました。当院脳神経内科のパーキンソン病専門外来では近隣の先生方からパーキンソン病患者さんの早期診断や薬物治療コントロール及び脳深部刺激あるいはレボドパ・カルビドパ経腸療法等の適応決定の支援を行っています。
必要な方には遠隔診療を行います。その理由は遠方からの受診や、患者さん、ご家族の高齢化等により身体的・経済的な負担から通院が困難となる場合、あるいはこの度のCOVID-19感染の不安など多い中、この度アンケート調査を行ったところ、遠隔治療への期待が高まっていることがわかりました。
遠隔診療は自宅や施設にいてもタブレットを使用し、患者さん状態を観察することが可能で、処方箋も近くの薬局までファックスを送ることができます。対面診療に劣らない質の診療が可能であることがわかっています。ご希望の方は当院脳神経センター外来にお問い合わせください。