パーキンソン病患者さんの中で、 DBS療法が適応となる患者さん

福岡パーキンソン病診療センター

Fukuoka University Hospital Parkinson Disease Care Center

福岡大学医学部 福岡大学医学部 脳神経内科

ノートパーキンソン辞典・お知らせ

DBS療法対象者

パーキンソン病患者さんの中で、 DBS療法が適応となる患者さん

飲み薬や貼り薬にて治療中の⽅で、⼀番調⼦が良い時と悪いときの差が⼤きい⽅

飲み薬や貼り薬にて治療しても、オフ症状やジスキネジアが解消できない⽅

幻覚、吐き気などのお薬の副作⽤が出やすくお薬が⼗分に増やせない⽅

薬の効きにくい振るえ(振戦)をお持ちの⽅


パーキンソン病患者さんの中で、 DBS療法が適応となりにくい患者さん

認知機能障害をお持ちの⽅

パーキンソン病治療薬によるものではない精神症状をお持ちの⽅

飲み薬で⼀番調⼦が良い状態でも、寝たきりに近い⽅

飲み薬や貼り薬の効果が乏しい⽅

メリット・デメリット

DBS療法が得られるメリット

オフの状態を改善させることにより、⼀⽇を通して良い状態を保つことができます。飲み薬を調整しやすくなります。

DBS療法が得られるデメリット

本療法に伴う下記のような合併症や副作⽤も起こりえます。


⼿術時の合併症
脳出⾎や感染症、⿇酔薬に対するアレルギー反応など(1%未満)

デバイス関連の合併症
重篤な感染症(1%未満)

刺激による副作⽤
⼿⾜のつっぱり、しびれ、物が⼆重に⾒える、しゃべりにくさ、歩きにくさ、気分の変調、幻覚/妄想、⾼次機能への影響など