LCIG療法の治療の流れ

福岡パーキンソン病診療センター

Fukuoka University Hospital Parkinson Disease Care Center

福岡大学医学部 福岡大学医学部 脳神経内科

ノートパーキンソン辞典・お知らせ

治療の流れ

外来にて本治療の説明

1度目の入院で、LCIG療法の適応判断の検査を行います。
頭部MRI検査、嚥下評価、認知機能評価、ドパチャレンジテスト、腹部CT検査、上部内視鏡検査を行い、結果説明を行い、一旦退院していただきます。

外来検査

治療導入適応と判断されれば、再度入院していただきます。まずはチューブを鼻から挿入し留置、そのチューブを介してレボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液を空腸に投与する治療を数日続けます。その間、本治療の効果を実感していただき、また機械の操作も経験していただきます。

レボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液を空腸に投与する

鼻から留置したチューブを介したLCIG療法で問題なければ、実際に胃瘻造設術を行います。麻酔は局所麻酔で、時間にして20分程度で手術は終了いたします。



ドパチャレンジテスト:パーキンソン病治療薬を、一旦テスト前夜よりすべて中止し、翌朝に薬の効果がなくなった状態を評価します。そしてパーキンソン病治療薬を内服し、よい状態になった際にまた評価します。悪い状態から良い状態までどれだけよくなったかを評価して、薬に対する反応性を評価するテストです。

よくあるご質問

Q本療法を開始して、⽇常⽣活は制限されますか?
A特にございません。
温泉入浴なども可能です。
ただ着物などきつくお腹を締めつけるような衣類の着用は注意を要します。


Q本治療を導入したが、効果が感じられない等で治療を中断したい場合は?
Aチューブを抜去することで傷穴がふさがりますので、中断をご希望される場合は簡単に中断できます。

患者さんへ

パーキンソン病自体は脳神経内科で診療する病気ですが、本療法は、下記のように院内でも多くの職種がかかわる治療となります。

消化器系の医師:胃瘻をつくる手術および術前後の評価と管理
歯科口腔外科医師:術前術後の嚥下機能と口腔内衛生状態の評価
看護師:患者さんの背景の把握、入院中の看護、地域包括ケアへの介入、他病棟連携の仲介
リハビリ技師:運動機能、日常生活動作・嚥下・言語機能評価・訓練、リハビリテーションプラン作成
薬剤師:内服薬剤の確認、患者・家族への内服指導
臨床⼼理⼠:脳機能と精神状態の評価
栄養部:嚥下・栄養状態に合わせた食事内容・食形態の提案
臨床工学センター技師:機械の管理のサポート

ドクター

PD診療センターのメンバーが一丸となり、患者さんのサポートをさせていただくとともに、関連の医療機関との協力体制のもと、地域ぐるみでレボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液(LCIG)療法を導入されたパーキンソン病患者さんの生活を支えていくことが、私たちの目標です。

本療法にご興味がある方は外来主治医もしくは当院脳神経内科外来までご相談いただければと思います。外来にて、本療法の適応がある可能性があると判断された場合は、入院でさらなる精査を行います。